ワイキキビーチで必死に波に乗ろうとしていたサーフィン 初体験のぼくは、いつの間にかでっかいオレンジ色の 夕陽につつまれていた。 友だちも帰ってしまい、ひとり波間にぽつんと佇んでぼ んやりと世界を見たあの日のあの感覚。
ちょっぴり喪失感のまざった爽やかな風を、この音楽は 連れて来るのです。
曽我部恵一
いい音楽と出逢うには、出逢った「きっかけ」も重要なポイントである。雑誌の特集でも、レコード屋のおやじの聞き込みでもいい。ピンとくれば脳天からつま先まで音楽は一瞬にしてなじむ。
バイロン・モリスとの出逢い。甘ずっぱいマーブル模様の記憶。思い出す22歳のラブ・ソング。
中納 良恵 _ EGO-WRAPPIN’
正統派A&M調ソフト・ロックの佇まいを見せながらも「ソフト・ロック」の括りにしてしまうのには「Hurt So Bad」はあまりにもグルーヴィー。畳み掛けるようなコーラスのアンサンブルやホーン・アレンジがフロアに新鮮に響 きます。
須永辰緒 _ Sunaga t Experience
With a very wide range of styles that goes from fast hard boppish tunes to graceful bossas and even a great psychedelic funk groove. The early seventies sound is clearly shown by the use of a fender rhodes and of the electric jazz bass, drums are tight and swinging and the whole album has nice solos from tenor and piano......
Get yourself ready to a nice walk by Place Vendome next to your favorite Tokyo cool café......
NICOLA CONTE
異種交配から生まれる混血の音楽が好きだ。アグスティンの音楽はブラジルへの憧憬とアルゼンチン人ならではのセンチメンタリズムのミックスだ。
その温もりに溢れた律儀な美しさは紛れもなく彼の人柄そのものを表現しているのだろう。
ラウンジーでイマジナティブな五臓六腑に染み渡る音色。慈しみのこもった海風のような湿り気がとても優しい。
サイゲンジ _ saigenji
チェ・ゲバラが、やわらかい陽光を浴びながらハンモックでゲーテを読んでいる朝。作家リチャード・ブローティガンが、秘密のクリークに一人フライ竿を振っている真昼。ボクサーのジェイク・ラ・モッタが、旅先で顎の割れた美女を口説いている夕べ。
耳を澄ませれば、アグスティン・ペレイラ・ルセナのギターがさわさわと聞えてくる。ブラジルとアルゼンチンにそよぐ風の唄、天使のようにあどけないハーモニーが聞えてくる。
さて、今日、ぼくは誰と過ごそうか。誰とアグスティン・ペレイラ・ルセナを聞こうか。
松浦 弥太郎 _ COW BOOKS
かれこれ15年位前に一部でハワイブームがあって、その頃カラパナ周辺を収集している方から聴かせて頂き、感動した覚えがあります。すぐにCD化になるんじゃないかと思っていましたが、甘かったですね、15年待ってしまいました。やっと、じっくり聴けます。
クニモンド 瀧口 _ 流線形
漂い流れるようなRhodesの音と、コードの間を風のようにぬけるスキャット。ちょうどジョニ・ミッチェルの『ミンガス』を想いおこすような幻想的な雰囲気。そんな“フローティング”な曲調が良かったです。
DSK小島 _ PORT OF NOTES
『LITTLE BOSSA』 や 『VOCAL SHADES AND TONES』、 あの有名な 「Cha Ba Da Ba Da」など、 DE WOLFE や SYLVESTER にはお世話になりました。 しかしライブラリーものはオリジナルで買うのは高すぎ !!そこでこのシリーズ。 しかもプレミアムカッツの選曲とあれば間違いなし。
喜んでいいやら悲しんでいいやら。
小林 径
天上的なハーモニーとコーラスワーク。「Jazz meets flower movement」とも呼ぶべきUKナイズドされたゴスペルの美しき発展形。僕が彼女の前に生まれていたら間違いなくこんなライブラリを作りたかった。これを聴いて地団駄を踏む事にします。
中塚 武 _ QYPTHONE / delicatessen mixture
久しぶりに何回も続けて聴けるメチャクチャ最高なアルバムです。ヴォーカリストもカリスマチックな表現力。それにも負けない強いバンド。
今まで「Skindo Le Le」しか聴いてなかった自分にとっては宝箱を開けたって感じです。自分のフェイヴァリット10に入る作品です。
MONDAY満ちる
『Winchester in Apple Blossom Time』は、ぼくが大学生の頃、子守唄がわりに、毎晩のように聴いていたアルバムで、大好きなアルバムです。ピアノと歌だけ。しんとして、りんとしている。ブロッサムの中で間違いなく、一番好きです。…確か、当時(25年前かな)渋谷のすみやさんで、ひっそりとカット盤で売られていました。誰も手を触れぬ、ボロボロの『Winchester inApple Blossom Time』。けれど、ぼくには輝いて見えました。その頃は、友達と部屋で話すときは、いつもBGM代わりに流してました。けれど、あまりにも音楽が素晴らしいので、聴き入ってしまい、会話はいつも止まってしまいました。「Touch The Hand Of Love」という曲がとにかく好きで、何度も聴いていたな。何度聴いても、飽きない。魔法のようなアルバムです。再発、うれしい。よかったです。
鈴木惣一朗 _ World Standard
「Hurt So Bad」はもちろん、「5:09」「The Traffic Song」「Mohair Sam」「Sweet Talkin' Guy」などHOPEFULでGROOVYな曲めじろ押しの素敵なDUOアルバム。「Hurt So Bad」しか知らないなんて、それこそHURT SO BAD(痛たたたっ!)。
鈴木雅尭 _ April Set
私事ですが、2003年1月にアルバムが出ます。そのアルバムにも前作に引き続き彼女に参加してもらいました。何度もメールでやり取りをしていますし、そういった意味でもうすっかり「マブダチ」な雰囲気も(一方的に)通っております。そういうわけで「マブダチのCD買ってくれよなぁ!」とか軽く言っておきます。内容保証付きで。
須永辰緒 _ Sunaga t Experience
RECORD SHOPに行くと"PAJ"や"DISCOVERY"等の作品を必ずといっていいほどチェックしてしまう80s JAZZ好きの僕にとって、このアルバムは中でも1、2を争う作品と言っても過言ではない。「Let the Music Take You」、僕が自信をもってお薦め出来る曲です。
沖野好洋 _ KYOTO JAZZ MASSIVE / ESPECIAL RECORDS
Kitty Winter Gipsy Novaと双璧をなすジャーマン・フュージョンの金字塔。スキャットが軽やかに駆け巡る高速ジャズ「Kathy」も最高なのですが、白眉は「Full Moon」。この曲をかけると、ダンスフロアのヴォルテージがあがっていくのがわかります。僕自身、「さあ、いくぞ!」って気になるんですよね。とっておきのキラーチューンです。
三谷昌平 _ DJ/NOVO TEMPO
僕がこのアルバムに出会ったのは6年前の夏。橋本徹氏監修のレコード紹介本「Suburbia Suite」には掲載されているのだけど、多分、耳にした人は少ないハズ。 シカゴでひっそりとレコーディングされたこの作品は僕のとっておきの一枚です。クラブでグルービーな「SHADY LADY」を聴くのもいいけど、ゆっくりと家でアルバム全体を好きな人と二人で聴くっていうのがベストなシチュエーションかも? DANNY HATHWAYの「LIVE」やCAROL KINGの作品にも似た温かいヴァイブが感じられる作品です。
三谷昌平 _ DJ/NOVO TEMPO
毎度奇跡的なリィシューでファンを唸らせ、オレを失意のどん底にたたき落とす(うそ)CÉLESTEの今度のビックリ・アイテムはコレですかぁ! 凄い。 凄すぎです。レーベルの熱意にホントに頭が下がる思いです。おまけにスーさんによる責任編集ですか。今、日本でバーバラ・ムーアを語らせたらNo.1の D Jですから適役このうえなしですね。じつに美味しいトコ取りの選曲の妙に素直に楽しませていただきました。これをきっかけに、知られざるライブラリー・レーベルの世界がリスナーに広がりますように。
須永 辰緒 _ Sunaga t Experience
CALM選曲の『Street Noise 3 Orange Sunset』に収録されていた「Let Me In」、そしてホセ・パディーヤが手掛けたイビザ~バレアリックの名コンピレイション『Cafe del Mar』の初期ピュアネスを憶わせる「Friends」。この2曲が持つ特別な透明感と美しいメロディー・ラインは、80'sブルー・アイド・ソウルのニュー・クラシックとして、2008年の僕たちに心地よくフィットします。
中村 智昭 _ MUSICAANOSSA
シーラ・ランディスの音楽は新しい古典であり、 新しい基準となるべき伝統の継承方法の好例だ。
なんてこと言わなくてもいいか。 とにかくこの人の歌が大好きです。
福富 幸宏